2012年6月10日日曜日

日々の実感を、チカラに変えて

通勤途中、たまに発狂しそうになることがあります。
社会全体が、どこへ向かっているのだろうと。

中学生の頃に感じた、息苦しい感覚が、
時折り、戻ってくるのです。

世の中は、物、もの、モノで溢れていて。
次々と、いろんな新商品が出てきます。
「これは便利ですねー」「いいですねー」と
テレビでキャスターが満面の笑みで紹介するのを見て、
違和感を覚えたりします。

扇風機内蔵の服が、本当に必要なのか・・・とか、
これによって、どれだけの、ごみが出るんだろうか・・・とか、
いちいち思ってしまうわけです。
(“ごみ”という意識も、近代的ですね。
昔は“ごみ”なんてなかったのだと思います。
すべてが、循環していたのかと)

便利なものが登場するたびに、
どんどん、人は甘やかされ、鈍化していくようで。

新商品連発=経済中心。
経済が活性化することが大切かもしれないけれど、
それはあくまで手段であって、目的ではないだろうと。
何のために経済を活性化させる必要があるのか、
その目的を追い詰めるような手段でいいのかと。

子どもたちは、漠然と感じるのだと思います。
子どもたちのほうが、わかっているのだと思います。

だからこそ、生きづらくなってしまうのだと。
反発してしまうのだと。

みんなが、みんなで、こんな世の中にしていて。
みんなは、みんなの、鏡なんだと思います。

文句を言ったりとか、批判したりとか、
していても仕方がなくて。

自分の、この実感を、チカラに変えて、
前に進んでいきたいなあと。

みんなが、お互いの顔を見て、
やさしく笑い合える、つながり合える、
そんな世の中にしていきたいなあと思います。

つらつらと、とりとめもなく、書き綴りました。

2012年6月3日日曜日

いとおしく思える、まちが、またひとつ

巡り、巡る、週末。


堺の古墳群。仁徳天皇陵古墳の拝所にて。
外周りをひたすら歩いている時は「緑がいっぱい…なだけだよね」「暑いね…」と
古代ロマンを感じない自分の感性を残念に思いましたが…。
拝所に立つと、不思議。凛とする、厳かな雰囲気を感じました。


人々が集う、大仙公園。
ええ感じのバンドの生音が響いたり。子どもたちがキャッキャッと遊んでいたり。
ゆるゆると過ごす人、観光中の人など、いろイロと。
紙芝居のおっちゃんもいました。
『黄金バット』に、子どもも、大人も興味しんしん。
クイズもあって、みんな笑顔でした。
その場にいれたことが、なんだか幸せでした。


堺の重要文化財「山口家住宅」。
江戸時代に建てられた町屋。凛とする雰囲気、心地よい香り。


堺にあるコミュニティカフェ「パンゲア」。海辺の工場を改造して、活用。


カフェから、海が見えました。



手づくりの線香・御香にこだわる、明治20年創業「薫主堂」。
ナチュラルな、やさしい香りに、ココロ癒されます。
そして、なんといっても、おかみさんが素敵。
とってもシャキシャキ、キラキラ。お香を選びながら、楽しいおしゃべりタイム。
またおかみさんに会いに行きたいです。


堺市内の主要スポットには、
黄色いジャンパーの「NPO法人堺観光ボランティア協会」のガイドさんが。
そのスポットの物語を教えてくれます。
だからこそ、ひろがるイメージ、色づく景色。ありがたいですね。
ボランティアの方々の、まちが好きという想いも伝わってきて。
とても素晴らしいなあと思います。


嗚呼、新世界。



取材や仕事の下見などで、さまざまな街を歩きます。

「この街を知ろう」と思って巡ると、
いろんな人たちの姿が見えてきて。思いが伝わってきて。

その街が、とても好きになります。
そんな人たちがいる街が。

あの人やその人に伝えることをイメージして、
制作物をつくるので、それはとても幸せなことだと思いました。

そういうカタチで、その人たちがいる、その街に関われること、
とても幸せなのです。