2015年2月12日木曜日

その木の姿に、重ね合わせて


えぞ松は倒木の上に育つそうです。

若木は、倒木である古木の栄養分などを吸収しながら、
どんどん、どんどん大きくなっていきます。

この様子を見て、作家の幸田文さんは
「生死の継目、輪廻の無惨をみた」と最初は感じます。

しかし、若木の下の、古木に触れた時、
「古木の芯とおぼしい部分は、
新しい木の根の下で、乾いて温味をもっていた」ことに気づきます。

そして、
「この古い木、これはただ死んじゃいないんだ。 
この新しい木、これもただ生きているんじゃないんだ。」
と思うのでした。


娘が生まれて3ヶ月目くらい。
幸田文さんのエッセイ集『木』を読んで、
印象に残った部分を書き綴ったものです。

親と子の関係性を重ね合わせて読んだのだと思います。


ちなみに、写真はそれくらいの頃のもの。
今でも、こんな寝顔です。


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