2015年6月12日金曜日

人生に一度でも


まいにち、ニュースで、さまざまな事件を知ります。その度に、その人の感情や思い、考え、体験が、暴力となって、自分や他者に向かう前に、誰か、その人と向き合う人はいなかったのだろうかと思います。

私のなかにも、明るくて楽しい感情や思いばかりがあるわけではありません。妬むし、憎むし。辛いこと、泣きたいこともあって。人を傷つけてしまったなあ・・・と反省することも多くって。自分が嫌になることもあります。それでも「生きていたい」「自分が大事だから、他者も大事なんだ」「いざとなったら、こうしよう」と思えるのは、10代の頃、長期間に渡って、とことん向き合ってくれた恩師がいたからだと思います。あの時、すべてを吐き出し、捉え直すことができたから、どうしょうもできない感情や思いが積もっていかず、転換できるようになったのだと思います。そういう人が一人でもいると、そういう経験が一度でもあると、人生が変わるのではないだろうかと・・・そんなことを思ったりするのです。


未婚出産の際、相談にのってくださり、応援してくださった藤木美奈子さんが今春、自立訓練(生活訓練)事業所『Maluhia』を開所されました。「心療内科や精神科にかかっている」「人が怖い」「外に出ることが不安」「ひとりで病気に苦しんでいる」「どうしたらいいかわからないことが多い」「働くための自信がほしい」という方が、自立した日常生活や社会生活を送ることを目標においた個別支援を行う場所です。藤木さんをはじめ、スタッフの方々が、向き合って、ともに考えてくれます。


自立訓練(生活訓練)事業所『Maluhia』


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