2013年8月26日月曜日

“えんを描く”、その名前に込めた思い

いろんな縁がつながって、
わっか(円)になって、
そのわっか(円)がさらにつながって、
よりよい未来へつながっていったらいいなあと。
その思いもありますが。

毎日の暮らしのなかで、
感じたり思ったり考えたり、
知ったり出会ったりする、
いろんなこと。

その一つひとつは、
自分のなかにある湖に沈んでいて。
ある瞬間、その湖のなかの、
あれとそれとこれがつながって、
1つのわっかになる瞬間があるなあと思ったのです。

高校生の時に、住んでいるまちの
ごみ減量推進大作戦というグループに参加したことがあって。
その時、ごみを捨てたら、
自分の目の前からはなくなって、
キレイになった気がしているけれど、
処理場に運ばれて、分別していない人がいたら、
それによって怪我をしてしまう人がいて、
燃やされたりして、海に埋め立てられて、
それらによって環境にいろんな影響を与えていて・・・

すべては巡り巡って、
再び自分のところに還ってくる・・・
何事も“わっか”になるのだと感じたのが、
原点にあるのだと思います。

そういうふうに、
いろんなことは、わっかになっていて。
一見、関係なさそうに見えることも、
どこかしら、つながっていて。
それをつなげてみると、世界の見え方も変わって。
すべては自分事になって。

だから、いろんなわっかを想像しながら生きていきたいと。
それを誰かと共有できたらいいなあと思ったのです。

2013年8月15日木曜日

考え続ける、問い続けること

日本では終戦記念日の今日。戦争は終わった出来事ではなくて、こうしている今も、世界のどこかで、紛争や内戦が起きています。この日本でも、戦争を引き起こした人間の何かは、カタチを変えて、いろんなところで、何かを引き起こしているのだと思います。

小学生の頃、思いました。大人は戦争が悲惨であることを語るのに、どうして戦争はなくならないか。みんな知っているはずなのに、なぜなのか。

「戦争は嫌だ」という個人的な思いを持ちながらも、「でも、どうして、なんだろう?」と考え続け、問いかけ続けること。答えは見つからなくても、どうにもならなくても。それが、ともに生きる者として、できることかなあと思いました。日本で暮らす私も、どこかの国の戦争のきっかけになっているのだと思うのです。

今、何が起きているのか。素晴らしいこともたくさんあるけれど、悲惨な現実もある。それを知ろうとすること、知ること。

『世界報道写真展2013』、今日まで大阪で開催中です。今年はまだ行けていないのですが、昨年行って、いろんなことを知り、感じました。
http://www.asahi.com/event/wpph/

2013年8月6日火曜日

今を生きる、私たちが

「その後生きる僕らがどう生きるか、
それが死んでいった人の意義を変えるのだと、
そのこと自体の根本的な本質も変えてしまうということ」

「あのたくさんの日本人が亡くなったあの土地で、
彼らは、遺骨も還ってきません、
ですけど、その土地であのなくなっていかれた方々の思いを受け取り、
命を受け取って、そして今ある歴史の最下流にいる僕らが、
これから世の中のために何ができるのか、
この何ができるのかということで、
これからその人たちの生の意味や死の意味も全部変わっていきます」



「国際医療奉仕団ジャパンハート」代表の吉岡秀人さんが『第1回自由都市・堺 平和貢献賞 授賞式』でお話になられたことの一部です。第二次世界大戦の時に日本人が20万人近く亡くなったミャンマー(旧ビルマ)で医療活動を行なう中で、現地の方々からさまざまな話を聞いて、感じ思い考えたことを話してくださっています。全文は以下URLでご覧いただけます。
https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/jinken/jinken/heiwakokensho/jushoshashokai/jushosha_dai1/jushoshiki/program/shoreishoaisatsu1.html

“わたし”という人間は、今、この時代に、ぽっと生まれて生きているのではなくて。この地球上に生命が誕生した時から、脈々と引き継がれてきた生命があって、今がある。いろんな人々やその思い、出来事などのつながりの中にいる“わたし”を自覚して、思いを感じ取って、それらをどう未来へつないでいくか・・・しっかりと意識して生きていきたいと思います。

吉岡さんは最後にこんなことを話しておられます。
「8月15日になれば必ず全員揃って、慰霊碑のある現地に参っています。そういうことでまず歴史とつながり、日本の歴史を自覚して、そして世界のために何ができるか、日本のために何ができるかを考えていこうよということでいつも話をしています」。

慰霊碑を参る、黙とうするなど、思いを馳せることでつながる時間を持つということは大事だと改めて思いました。