2022年4月29日金曜日

見ている景色は、自分の中にも広がっていく


夕方おさんぽへ。

灰色の重々しい雲の下から、すきっと澄んだ青い空。なんだか希望を見つけたような気がして。沈んでゆく夕陽に照らされた道を歩きながら、勢いよく流れていく雲々を見上げていると、なんだか元気も湧いてきました。

自分の中にもその景色が広がっていく、こういう時間が大切だなと改めて。

2022年4月9日土曜日

1年、1年を、積み重ねて

2016年から続けている「【おてがみぃと】年に一度、春に。1年後の自分にお手紙を書こう!」。今年で7年目を迎えました。


毎年ご参加くださる方もいて、“今年も無事に”「お手紙を保管できてよかった」「郵便ポストに投函できてよかった」・・・その先に「相手に届いてよかった」「相手に受け取ってもらえてよかった」があります。

「届きましたか?」「届きました!」からのやりとりも嬉しくて。また1年後もこうして・・・と願いを託すような気持ちもあります。

今年も開催します。詳細はこちら!



1年前の春、どんなことを感じていましたか?

1年前の春には想像もしていなかったこと、できなかったことが、世界でも、日本でも、まちでも、個人でも起きています。

めまぐるしく変化していく時代だからこそ、今この瞬間に感じたり思ったり考えたりしていることを、言葉にして丁寧に感じること、残しておくことは、大切なんじゃないかなとこの数年、特に感じています。

1年後の自分に向けて、お手紙を書く。

この1年を振り返り、思い浮かんだことを言葉にして感じて、記録を残す。さらには1年後に向けて「こうなっていたらいいなあ」「こんなことをしたいなあ」と期待や希望を膨らませて、メッセージを書く。

そんな時間は「また、ここから、今から」というチカラを与えてくれる気がしますし、そうして紡いだメッセージが未来の自分を励ましたり勇気づけたりするかもしれません。

この1年にあった一つひとつの出来事を振り返りながら、2023年の自分にお手紙を書いてみませんか? それぞれが日常の中で書いたお手紙をお預かりします。お預かりしたお手紙は、2023年4月中に届くようにお送りします。

詳細はこちらから↓
https://www.kansai-woman.net/theme752.html

写真は2021年の私から届いたお手紙♪


2022年3月25日金曜日

いりぐち


三和市場のシャッターが閉まったお店の前に並ぶ、前田さんが種から育てているもやし。
(作品名:もやしの草原 作者:前田真治さん[GERMAN SUPLEX AIRLINES])

なんで、もやし? 豆苗などのほうが育てやすそうじゃない? 豆苗のほうがぐんぐん育ちそうだし! と思って調べてみたら、オンライン辞書によると、もやしとは「穀類などの種子を光を当てずに発芽させたもの」とありました。

そういえば、私が子どもの頃は「もやしみたい」と言われたら、「ひょろひょろとした」など、どちらかと言えばネガティブなイメージを持たれがちな印象が。でも、こんな環境でも育つなんて、実はすごいんじゃないの?! と思ったんです。

で、この投稿を書くために、今一度「もやし栽培」、更には「もやしって何者?」など、ぐんぐん調べていくと、もやしって奥が深い!!

当たり前のように食べていたけれど、もやしのことなんて全然知らなかったんだと気づきましたし、もやしを漢字で書くと「萌やし」で「萌」という言葉には「草の芽が出はじめる。物事が起こりはじめる。きざす。きざし」という意味が!! なんか、もやしの印象が変わってきました。

などなど、展示作品の意図などからは離れて行っているとは思いつつ・・・なんか広がっていくものがあり、まだまだ尽きません(それと展示のもやしをじっくり見ていると、だんだんもやしじゃないようにも見えてきて・・・日常の中でまた考え続けていきます)。

ちなみに、展示場所の、シャッターに貼り付けられた閉店した店舗の店主さんからの「長年ありがとう」メッセージや、たまご屋さん、魚屋さんなどの並びに「化粧品店まで!」みたいなところも印象深かったので、それも含めてパシャリと一枚。

■前田さんに取材させていただいた記事
【尼ノ國】尼ノ民/前田真治さん
尼崎市全体を作品化した「アマガサキ」をつくりたい
https://www.amanokuni.jp/people/amanotami/entry-623.html

■あまがさきアート・ストロール(Produced By 六甲ミーツ・アート芸術散歩)
https://kansai-tourism-amagasaki.jp/artstroll2022/
→前田さんの作品について
https://twitter.com/RokkoMeetsArt/status/1504732920476729345

2022年3月18日金曜日

違和感と対峙する


「自転車走行禁止」。

三和本通商店街(尼崎市)の国道2号線側の入口に先月設置されていたものです。商店街を自転車で走行しないように呼び掛ける、市役所か商店街が設置しただろう、よく見かける警告看板? いや、でも、なんか妙に長くない? 長すぎない? 地面についてしまっているし・・・

と、こちら、よく見かける警告看板ではありません。アーティストの前田真治さん(GERMAN SUPLEX AIRLINES)の作品なんです。

私がうかがったのは、2022年2月28日(月)の昼間。食材の買い物に来ていた人、入口付近に集中する銀行に来ていた人などなど、ちょうど国道2号線を渡る信号前ということもあり、たくさんの人たちが行き交っていました。

そんな中、一見するとよく見かける警告看板にも見えなくない、リアリティのある、ナチュラルな存在感で設置されていた、この作品。恐らく、あの時、あの場にいた多くの人は作品とは思わず、よくみかける警告看板だと思っていたんじゃないかなと思います。



その内容を読まずしても、自転車を降りざるをないくらいの作品のボリューム感がありつつ、内容を読むと、大きな視野、小さな視点で考えられる内容でもありました。



私はわざわざこの作品を見に行ったので、その一つひとつをじっと読んでいると、そんな私をきっかけに、「え? 何? そんなに熱心にみるもんなん?」みたいな感じで、信号待ちの人が覗き込んできたり。そんな感じになるのもおもしろかったです。

残念ながらこの作品はもう展示されていませんが、明日2022年3月19日(土)から27日(日)まで開催の「あまがさきアート・ストロール」で、前田さんの新しい作品が展示されています。展示場所は三和市場! 見に行くのが楽しみです。

☆追記:なんと! こちらの作品も「あまがさきアート・ストロール」期間中、三和本通商店街の国道2号線側の入口に展示されているとのこと。

@painawharf
https://instagram.com/p/CaQ72J3p2n6/

■前田さんに取材させていただいた記事
【尼ノ國】尼ノ民/前田真治さん
尼崎市全体を作品化した「アマガサキ」をつくりたい
https://www.amanokuni.jp/people/amanotami/entry-623.html

■あまがさきアート・ストロール(Produced By 六甲ミーツ・アート芸術散歩)
https://kansai-tourism-amagasaki.jp/artstroll2022/
→前田さんの作品について
https://twitter.com/RokkoMeetsArt/status/1504732920476729345


2022年3月4日金曜日

いとおしい日々

特別展「川内倫子とやまなみ工房の風景」へ。
http://a-yamanami.jp/exhibitions/10082/


写真家・川内倫子さんが2018年から約1年半かけて撮影したやまなみ工房の日常の風景写真と、やまなみ工房の作家20人の作品と、日常の風景を撮影した映像が、展示されています。

一人ひとりの世界観溢れる作品は素晴らしく。何より、この展覧会全体を包み込む空気感がとてもあたたかい。

やまなみ工房には、「about me 5~“わたし”を知って~全身全霊 Body and Soul」の一環で昨年、見学に行きました。

その時に感じた空気感を、この展覧会でも感じられて。作家さんだけではなく、スタッフの方々も含めて、一人ひとりのことが思い浮かぶような感じもして。

春の、ある1日、やまなみ工房にうかがったような、そんな気持ちになりました。

一日一日の積み重ね、そんな日々のいとおしさで胸がいっぱいになり、心の中で願っていました。

展覧会は2022年3月13日(日)まで、東大阪市民美術センターで。

おでかけのお供に、家にある「今度読もう!」と置いていた本の中から、たまたま手に取ったのは『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン著、上遠恵子訳)でした。その本の表紙などの写真を撮影されているのが、川内倫子さんだったのでびっくり。その本の内容とも、いろんなことがリンクするような、そんな不思議さ、心地よさも感じました。
https://www.shinchosha.co.jp/book/207402/