2020年9月4日金曜日

未婚(結婚歴のない)シングルマザーになって13年

未婚(結婚歴のない)シングルマザーになって13年。今年度から所得税・住民税においても、死別・離婚のシングルマザーと同じく「ひとり親」として控除を受けられることになり、ついにそんな時代が来たんだと思いました。https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000581311.pdf

「母子家庭はいいわね。いろんな控除や支援を受けられるから」と何気なく言われることも多く、確かに市のサービスでは寡婦控除のみなし適用をしてもらえることが増えてきていましたが、税(所得税、住民税)など国関係のものでは適用されず、所得税や住民税、それらによって算出される料金には影響がありました。「母子家庭」と一括りにいっても、「死別・離別」と「未婚(結婚歴がない)」では違いがあり、そこで経済的にも格差が生まれていました。

もちろん、世間の印象も反応も違います。私自身も、妊娠が発覚してから出産後しばらくは、近所などでもいろいろと言われる場面が多かったです。この「未婚のひとり親に対する税制上の措置及び寡婦(夫)控除の見直し」についても、この話題が出るたび、「自分勝手に未婚になっておいて」「未婚の人はどうせこんな人だから自業自得」「自分勝手な人に支援なんて必要ない」といった意見を見聞きする場面が多かったように思います。

その中でも声をあげてくださった方々がいて、アクションを起こした方々がいて、それを応援してくださる方々もいて、その方々による長年の積み重ねがあって、こうして変わったんだと、変えたんだと思いました。


2020年7月30日木曜日

また、こうして


お誕生日にいただいた、こんなメッセージが心に残っています。


こうしてお祝いできることに感謝しています。


この世界に生まれてきたこと、“今”という時代を生きて出会えたこと、こうして「おめでとう」とお祝いできること。

日々、地球でも、世界でも、日本でも、近所でも、家族にも、私にも、いろいろなことが起きています。

また、こうして、この笑顔を見ることができて嬉しいなあと思いながら。


娘が生まれて13年。あっという間でいて、改めて思いを馳せると、いろいろなことがありました。

2020年4月11日土曜日

1年前から届いたお手紙


このお手紙を書いたのは、2019年4月13日に開催した「おてがみぃと」(ゆるやかにお手紙を書く時間を楽しむ会)でした。折り紙のお手紙は、参加者同士でお互いにお手紙を書き合ったものです。
https://www.kansai-woman.net/theme658.html

その時は「また1年後に、こうしてお手紙を書いているのかなあ」なんてぼんやりと想像していましたが、想像もしていなかった「未来=今」があります。

2016年からこの企画を続けていて、いつしか「来年、無事に投函できますように」「それぞれの方にちゃんと届きますように」と祈るようになっていました。

「1年後」は当たり前にくるものではありません。私が郵便ポストに投函できない状態になっているかもしれませんし、相手に届かないこともあるかもしれません。

1年。地球全体でも、個人でも、いろいろなことがあります。


2020年2月2日日曜日

企画展覧会「about me 3~“わたし”を知って~ stories」


企画展覧会「about me 3~“わたし”を知って」。2017年に1回目が開催されて、今年で3年目です。1年目から、取材、パンフレット制作に関わらせていただいています。

1回目の開催時から、作品だけではなく、その作品の向こう側にいる作者や取り巻く人たち、日々の暮らしなどを多面的に捉えて、丁寧に展示しています。

作品を募って、展示のために集めて展示しているのではなく、参加事業所のスタッフも実行委員となって、各参加事業所を訪問しながら、たくさん対話を重ねてこられました。

事業所の普段の様子を見学し、スタッフから作者を紹介してもらい、作者のことやその方がつくったものについてお話をうかがいます。

作者は、どんな人なのか? 何を描いているのか? どんなことを表現しているのか? 作者にとって、表現することはどんな意味があるのか?

などお話をうかがって、「こうかもしれない」「ああかもしれない」と想像しながら、「ほかの事業所ではこんなことがあった」と経験も交えながら、その場に集まったみんなで対話を重ねていきます。

その作者のそばにいるスタッフも「こうなのかもしれない」「そう捉えることもできるんだ」と、その作者や作品について再発見することもありました。

そんな場面に立ち会わせていただいて、改めて。1回目開催時の展覧会後記に「about me」を企画したビッグ・アイの鈴木京子さんが書き綴っていた、こんなメッセージが響いてきました。



私が見ていた「作品」は、表層的な結果でしかないことにも気づかされました。



作品には、作者のそばにいるスタッフが書き綴った、作者や作品を紹介するテキストが添えられています。

表現することを通して、自分の気持ちを外に出せるようになったり、自分の感情を昇華させたり、「こんなことをしてみたい」という気持ちにつながっていたり。まわりにいる人たちにとっては、作者の過去を知ったり、見ているだろう世界に触れたり、小さな変化を読み解くきっかけになっていたり。

毎日は楽しいこと、嬉しいことの連続ではなく、生きていれば、いろいろなことがあります。そんな日々も乗り越えながらの今、築いてこられた関係性があって、作者のそばにいる、事業所のスタッフの方々のことも見えてきます。

今を生きる人のこと、人生、記憶、人と人との関係性、他者へのまなざしなど、さまざまなことを感じ思い考えられる展覧会です。

企画展覧会「about me 3~“わたし”を知って~ stories」は2020年2月3日(月)まで。詳細はこちら↓
https://www.facebook.com/aboutmeusual/

2020年1月3日金曜日

2020


誰かが、誰かのことを想っていて。
それが、つながって。
誰もが、誰かに想われていたら
いいなあと願いました。

昨年さまざまなニュースを見て思っていたのは、身近な人間関係の中で、誰か一人でもいい、その人を大切に想ってくれる人がいたら、その人も大切に想われていることに気づけていたら、もしかしたら救われる気持ちがあったのではないかなということ。身近な人にこそ、大事に想っていることを伝えられていないのかもしれません。「言わなくてもわかる」なんてことは、そう多くないと思うんです。時々は言葉にして伝えることが大切ではないかな・・・・・・など、ぐるぐると考えていました。