今年もこうして、この日に、この笑顔を見ることができて嬉しかったです。
予約していた、娘リクエストの、お誕生日ケーキを受け取りに行きながら。そうそう、こんな暑い日に、生まれてきたのだと。
同時に、こうして生きてこられたのも、あの人やその人の・・・と顔が思い浮かぶ人たちがたくさんいて。日々の中で、こうして立ち止まって、振り返られる、かみしめられる、ありがたいと思える日でもあるお誕生日を大切にしたいなぁと改めて思っていました。
誰か“1人”のことを思って、お手紙を書くこと。私にとっての、その原点は中学校時代。
雑誌で文通相手探し。行ったことのない町の、会ったことのない人・・・「どんな人だろう?」とドキドキわくわくしながら、お手紙を書いていました。
当時の私にとって世界は「家と学校」だけ。その中で私は、他人から嫌われないこと・認められることに必死で、息苦しかった。でも、お手紙を通して、年齢も、人生も、価値観も、今の状況も、まったく異なる、さまざまな人との“今を生きている”やりとりを通して、「こんな人も、あんな人もいる。こんなことやあんなことも思う。いろいろなんだー」と思えたことで、少しずつ世界が広がっていったような。
また、高校時代には、学校で会った時には話せないけれど、生きづらさの根本にあることについて、1人の友だちや、当時の担任の先生とやりとりしていたことも思い出します。
相手に、どうしたらこの気持ちや思い、考えを伝えられるだろう、と。また、相手の気持ちを受け止めての、自分の気持ちや思い、考えをどうしたら伝えられるだろう、と。
すごく、一生懸命に向き合っていたことを思い出せました。その気持ち、姿勢って大事。
「おすすめ本のみりょくをお手紙で伝えよう」1回目7月23日(日)大阪市立北区民センターを終えて、そんなことを思い出していました。
どしゃぶりのあと、空を見上げたら。なんて、やさしい空なんだろうと、思わず写真に撮りたくなりました。
この空がやさしく見えたのは、きっと、私の心の中にもそんな風景が広がっているから。そんな風景を心に広げられているのは、いろんな方々のおかげだと、改めて感じました。
生きていれば、本当にいろんなことがあるけれど(小さなことでも落ち込んだりくよくよしたり引きずったりが激しいので余計に)。「まあ、いいか」「大丈夫、大丈夫」「かまへん、かまへん」「そんな時もある」「生きていれば」など、これまで救ってもらった、あの人やその人の言葉をまるで呪文のように唱えます。
そんな、力強くて、やさしい言葉をかけてくれる人たちが、自分のまわりにいてくださることにも、改めて気づきました。