2019年11月6日水曜日

秋空を見上げ、のんびりしたい気持ちになった展覧会


「障害のある人も、ない人も、大人も、子どもも、作家も、素人も、絵を描くことが好きな人はここに集まればいい」との願いが込められた「ビッグ・アイ あーと工房 みずのみば」。

絵画講師の水野浩世さんが、「国際障害者交流センター ビッグ・アイ」のプロデューサーである鈴木京子さんと出会ったことで生まれた場所です。

毎週土曜13:00から16:00まで、いつ来てもいつ帰っても、絵を描いても描かなくても、お菓子を食べてもコーヒーを飲んでも、そこにいるだけでもいい・・・ゆるゆるっとした時間を積み重ねて3年、その中で生まれた作品を展示している「ビッグ・アイあーと工房みずのみば展 MIZUNOVIVA EXHIBITION」。

お一人おひとり、世界観も作風も表現しているものもさまざまなはずなのに、何かつながっているものを感じました。それはきっと、水野さんが書き綴ったキャプションから、作者の人となりや「みずのみば」での人と人とのつながり、過ごし方などが見えてくるから。

もしかしたら、中にはつらいこと、かなしいことなどを表現している作品があるかもしれません。でも、そういった感情さえも包み込んでしまうような、これを表現している時間は少し光に満ちているような、何かを感じました。

キャプションを読みながら、作品を見ていると、お菓子の袋を開ける音、もそもそボリボリしている音、カキカキごろごろサァーサァーという音、まるでハナウタみたいな歌声も聞こえてきそうで♪ 帰り道に、今日のよいお天気の秋空を見上げ、のんびりしたい気持ちになった、そんな展覧会です。

写真は販売されていたポストカードです。今日感じたことなどをお手紙に書いて送りたくなりました。あの人にはこのポストカード、その人には・・・と送りたい相手の顔も思い浮かんでいます。

「ビッグ・アイあーと工房みずのみば展 MIZUNOVIVA EXHIBITION」は11月10日(日)まで(10:00~17:00)、堺市・泉ヶ丘の「ビッグ・アイ」にて。詳細はこちらをご覧ください。
https://www.big-i.jp/contents/art/detail.php?eid=00815&category=2