2015年9月7日月曜日

私の心が変わると、相手も変わる


友人のお母さんが立ち上げた認知症情報フリーペーパー『Almama(あるまま)』。認知症治療の最前線や海外の取り組み、介護体験談、介護の現場紹介、認知症予防になるかもしれない食材&レシピなど、さまざまな角度から認知症について知る・考えるきっかけを提供しています(NPO法人MVCメディカルベンチャー会議の医師が内容を監修)。

認知症の父親との経験から創刊を決意。「認知症を取り囲む状況をもっと知ろう。日本だけでなく世界の知恵も知って生かそう。ともに知恵を出し合える仕組みをつくろう。今、世界が治療法、薬の開発に取り組んでいる。その希望も、届けたい。高齢者が病を抱えるのは、珍しくない。健康でなくても、長寿を喜べる生き方はきっと見つかるはず」(クラウドファンディングページより一部抜粋)。
https://www.makuake.com/project/almama/

iPS細胞がこういうふうに役立っているのだという認知症治療の最前線の話も「なるほど!」という感じだったのですが、私が印象に残ったのは介護体験談「介護で出会えた新しい愛」。認知症の母親の介護で自律神経失調症を発症し、母親との関係性も悪化していましたが、その後『情動療法』という認知症治療法と出会うことによって、母親との関係性が変わってくるというお話です。それまでは、あまりにも辛い介護に「寝たきりになっておとなしくなってくれれば」「早くいなくなれば」という思いがどこかしらあったといいます。その思いは、ストレートに表わさなくても、伝わってしまうもの。母親も不安と孤独から「どうせ、私が早く死ねばいいと思っているのだろう」と感じていたから、攻撃的な態度として表れていたのではないかと、その方は振り返ります。“私の心が変わると、相手も変わる”、この方の体験を通してのメッセージは響いてきました。

数十部お預かりしていますので、「読んでみたい」と思われる方いらっしゃいましたら、お渡しします。また置いていただける場所も探しています。

◎認知症情報誌『Almama』フェイスブックページ
https://www.facebook.com/pages/ATTS-LLC/741471489296416


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