2015年2月17日火曜日

今だからこそ、向き合えること



涙は零れない

「なんで泣いてなかったん?」
と訊かれたあの日
母の葬式後の昼下がり
私は瞳を伏せた

泣きたかったのに
泣けなくて
冷静な自分がそこにいた
泣き崩れる父を見おろしていた

「冷たい子ね」
とみんなは言うけれど
私のこころ
何も感じない
ただ足の痺れ
気になるだけ

同情の声
愛想笑いする
親戚の目
視線を反らす

空に立ち上る煙
風に流され何処に逝くのか

その夜、空で眠った私
背中を風が吹き抜けていく
「あっ・・・」
瞳から涙が零れた


◎


高校生の頃に書き綴った詩です。

小学4年生の時に母を亡くしてから、
5年ほど経って。

ようやく、母の死と、
その時の自分と向き合えた気がします。

だからこそ、書けた詩です。


◎


生きていると、
かなしいことやつらいことがあります。

その出来事に直面している時も、
かなしくて、つらい。


生きていくために、
かなしみやつらさを抱えた自分に気づかないふりをして・・・


でも、ある瞬間に、
そんな自分が語りかけてくることがあります。

そんな自分と向き合うことは、
かなしくて、つらいけれど。

きっと、それは乗り越えられるタイミングに
語りかけてきてくれているのだと思うのです。


そんなことを、
友人の大切な話を聞いて、改めて。



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